
「飛鳥時代は改革が多くて、何を覚えればいいのか分からない…」
そんな中学生や保護者の方も多いのではないでしょうか。
でも実は、飛鳥時代のポイントは「3つの政治改革」をおさえるだけで、しっかり整理できます。この記事では、中大兄皇子を中心に行われた大化の改新をはじめ、飛鳥時代に起きた重要な出来事をわかりやすく解説します。
入試によく出る「中臣鎌足」や「蘇我氏の滅亡」なども含め、試験対策に役立つ内容をギュッとまとめているので、ぜひ最後までご覧ください!
飛鳥時代とは?日本が古代国家へと変わる始まりの時代
飛鳥時代(あすかじだい)は、6世紀後半から7世紀末ごろにかけての時代で、日本が古代国家へと大きく変化した転換期です。
代表的な出来事には、仏教の広まり、聖徳太子の登場、そして中大兄皇子による大化の改新などがありました。中国や朝鮮半島からの文化・制度が伝わり、日本の政治や社会のしくみが整えられ始めます。
「飛鳥」という地名は、現在の奈良県にある地域のことで、当時の政治の中心地でもありました。ここから始まる数々の改革を、次に詳しく見ていきましょう。
飛鳥時代の中心人物|中大兄皇子と中臣鎌足の登場
飛鳥時代中期、日本の政治は大きな転換点を迎えます。当時は蘇我氏が強大な権力を持ち、天皇の権威が弱まっていました。
この政治の流れを変えたのが、のちの天智天皇となる中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)と、のちの藤原氏の祖となる**中臣鎌足(なかとみのかまたり)です。2人は645年に乙巳の変(いっしのへん)**を起こし、蘇我入鹿を討伐しました。
この事件をきっかけに、日本の政治体制は大きく改革されることになります。
覚えておきたい!飛鳥時代の3つの政治改革とは?
中大兄皇子と中臣鎌足が起こした乙巳の変のあと、日本は天皇中心の国家を目指して改革を進めていきます。この一連の改革を「大化の改新」と呼びます。
飛鳥時代の政治改革は高校入試でもよく出る重要ポイント。特に次の3つは要チェックです。
- 大化の改新(645年)
→ 公地公民、班田収授法など、天皇中心の政治制度を整備 - 白村江の戦い(663年)
→ 唐・新羅の連合軍に敗れ、防衛のため水城・防人制度を整備 - 壬申の乱(672年)
→ 皇位継承をめぐる戦いで、勝利した大海人皇子が天武天皇となる
これらを人物・出来事・年代とセットで覚えておくと、飛鳥時代の理解がぐっと深まります!
高校入試に出る!飛鳥時代の重要ポイントをおさらい
飛鳥時代は、政治のしくみが大きく変わった日本史のターニングポイントです。特に高校入試では、改革の目的や登場人物を問う問題がよく出題されます。
まずは大化の改新(645年)。これは、蘇我氏の独裁を終わらせたあと、中大兄皇子らが進めた政治改革です。土地と人を国のものとする「公地公民(こうちこうみん)」、農民に田んぼを分け与える「班田収授法(はんでんしゅうじゅのほう)」など、天皇中心の国家づくりが始まりました。
次に白村江の戦い(663年)。日本は百済を助けるために唐・新羅の連合軍と戦いましたが敗北。これをきっかけに、敵の侵入に備えて水城(みずき)や防人(さきもり)などの防衛施設や制度が整えられました。
そして壬申の乱(672年)。中大兄皇子(天智天皇)の死後、後継ぎ争いが起きた内乱です。この戦いに勝った大海人皇子(のちの天武天皇)が即位し、より強い中央集権国家を目指す体制が築かれていきました。
これら3つの改革を時系列で覚え、人物名とセットで押さえておくと、飛鳥時代の流れがグッとわかりやすくなります。語呂合わせや年表と一緒に覚えると、テストでも得点しやすくなりますよ!
語呂合わせで覚える!飛鳥時代の重要年号
ここまでで飛鳥時代の3つの政治改革をおさらいしましたが、「年号がなかなか覚えられない…」という声も多いですよね。そこでおすすめなのが、語呂合わせです!
年号と出来事をセットで覚えられるので、テストの得点力アップにもつながります。楽しく覚えて、飛鳥時代の流れをしっかり頭に入れておきましょう。
■ 大化の改新(645年)
語呂合わせ:「虫、しごく大改革(むし・しごく たいかいかく)」
ポイント: 中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我氏を倒し、政治改革をスタート!
■ 白村江の戦い(663年)
語呂合わせ:「ろくろく負けた白村江(ろくろく まけた はくすきのえ)」
ポイント: 日本が百済を支援して唐・新羅の連合軍に敗北。防衛強化へつながる。
■ 壬申の乱(672年)
語呂合わせ:「むなしく終わる壬申の乱(むなしく おわる じんしんのらん)」
ポイント: 大海人皇子(天武天皇)が後継者争いに勝利し、中央集権体制が進む。
語呂合わせは、友達や家族と一緒に声に出して覚えるのも効果的です。何度も口にすることで自然と記憶に残りますよ!
まとめ|飛鳥時代の改革で未来が変わった
飛鳥時代は、日本が古代国家へと成長していく土台を築いた時代です。大化の改新・白村江の戦い・壬申の乱という3つの政治改革を通じて、天皇を中心とした統一国家への道が開かれました。
特に、中大兄皇子・中臣鎌足・天武天皇といった人物の働きは入試でも頻出。時代の流れと一緒に理解しておくことが、得点アップのポイントです。
この飛鳥時代をしっかりおさえることで、次に学ぶ奈良時代や平安時代の学習がスムーズになります。歴史のつながりを意識して、しっかり復習しておきましょう!