5分で覚える！大正時代の入試キーワード5選

「15年しかない大正時代は短いけど、意外と試験に出題される事が多いんだよね」

そんな声、よく聞きます！でも大丈夫。この記事では、高校入試でよく問われる大正時代の重要キーワード5つを、たった5分で読めるようにギュッとまとめました。これさえ覚えれば、入試対策はバッチリ！

大正時代とは？【国民が政治に関わり始めた時代】

大正時代（1912年〜1926年）は、日本が本格的に民主化へと進み始めた15年間です。国民の声を政治に反映させる動きが広がり、政治や社会、文化が大きく変わりました。

期間は短いですが、高校入試ではよく出題される重要な時代です。次の章からは、試験に出やすい大正時代のキーワード5つをわかりやすく紹介します。

大正時代は日本の政治に大きな変化がありました。入試で多く出題されているので、キーワードをしっかり押さえましょう。

大正デモクラシーとは、大正時代に広がった民主的な政治を求める動きで、吉野作造が民本主義を唱えたことが背景です。国民の声を反映するために、選挙制度や政党政治が発展しました。

吉野作造は、大正時代に「民本主義」という考えを広めた人物です。民本主義とは、政治は国民のために行うべきだという考え方で、大正デモクラシーの中心的な思想として高校入試でもよく出題されます。

原敬は、日本で初めて本格的な政党内閣を組織した首相で、「平民宰相」とも呼ばれました。政党が政治の中心を担うきっかけとなり、大正時代の重要な変化として高校入試でもよく出題されます。

1925年、普通選挙法で25歳以上の男子すべてに選挙権が与えられましたが、同時に治安維持法が制定され、言論や思想の自由が制限されました。民主化と統制の両面を持つ出来事として高校入試でもよく出題されます。

1923年に発生した関東大震災は、東京や横浜を中心に大きな被害をもたらし、約10万人が亡くなりました。地震の被害だけでなく、朝鮮人への差別やデマなどの社会問題も高校入試で問われることがあります。

試験でよく出題される大正時代の重要人物（よみがな）とポイントを、一覧でまとめました。入試前の最終確認にもおすすめです！

用語・人物名	よみがな	内容・ポイント
吉野作造	よしのさくぞう	民本主義を唱えた思想家。大正デモクラシーの中心人物
民本主義	みんぽんしゅぎ	「国民のための政治」を主張。民主主義と異なる点は「天皇制を否定しない」こと
原敬	はらたかし	初の本格的政党内閣を組織。「平民宰相」と呼ばれた
政党内閣	せいとうないかく	政党が中心となって組織した内閣。原敬が初めて実現
普通選挙法（1925年）	ふつうせんきょほう	25歳以上の男子すべてに選挙権を認めた法律。納税制限が撤廃された
治安維持法（1925年）	ちあんいじほう	共産主義などの思想を取り締まるための法律。普通選挙法と同時に制定された
大正デモクラシー	たいしょう－	民主的な政治改革を求める動き。吉野作造の民本主義や政党政治が広がった
関東大震災（1923年）	かんとうだいしんさい	東京・横浜で甚大な被害。約10万人が死亡。社会不安や差別問題も起こった
成金	なりきん	第一次世界大戦中の好景気で急にお金持ちになった人々のこと
第一次世界大戦	だいいちせかいたいせん	日本は連合国側で参戦し、戦争景気により経済が発展

ここまで学んだ大正時代を、クイズ形式でおさらいしてみましょう。入試でよく出るポイントを中心に出題しています。

Q1. 次のうち、「民本主義」を唱えて大正デモクラシーを支えた人物は誰？

A. 伊藤博文
B. 原敬
C. 福沢諭吉
D. 吉野作造

Q2. 日本で初めて本格的な政党内閣を組織した人物は誰？

A. 西園寺公望
B. 伊藤博文
C. 原敬
D. 桂太郎

Q3. 1925年に制定された法律の組み合わせとして正しいのはどれ？

A. 普通選挙法と治安維持法
B. 治安維持法と帝国憲法
C. 普通選挙法と民法改正
D. 教育勅語と治安維持法

【答え】

A1：D. 吉野作造　
A2：C. 原敬　
A3：A. 普通選挙法と治安維持法

大正時代はわずか15年間の短い時代ですが、「大正デモクラシー」や「普通選挙法」「原敬の政党内閣」など、高校入試でよく出る重要ポイントがぎゅっと詰まった時代です。

今回紹介した5つのキーワードを押さえておけば、大正時代の対策はバッチリ。できごとの流れや人物の関係も意識して、しっかり復習しておきましょう！これを読んだあなたは、きっと入試で大正時代の問題に自信を持って答えられるはずです。